褥創ケアとその予防 

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 褥創ケアとその予防 


 一般的に、浅い褥創および感染を伴わない深い褥創であれば、在宅治療が可能と考えられている。在宅での褥創治療中に発熱したり、創面が赤色から黄色・黒色へと変化した場合は、直ちに主治医に連絡するように家族に指導する。訪問看護者で判断がつかない場合は、ポラロイドカメラで創面を撮影して、褥創に詳しい医師に相談するとよい。


 褥創の一般的な処置

1. 石鹸と流水で手を洗う。またはアルコールで拭く。

2. ガーゼを除去し観察を行う。

3. 消毒:滅菌綿棒にイソジンをつけて消毒する。ゴシゴシこすらないように注意が必要。
  (感染がなければ省略可能なこともあり医師の指示に従うこと)

4. 洗浄:生理食塩水(または冷まし湯)を使用し、先に洗浄用ノズル (または18Gの注射針)をつけて創面を洗浄する。

5. 洗浄後、ガーゼを創面にあて洗浄液を拭き取る。

6. 軟膏類を塗りガーゼをあてたり、ドレッシング材を貼る。


 褥創の予防

 褥創の予防処置のうち最も大切なことは、栄養管理など全身の管理とともに局所にかかる体圧を分散させ、皮膚の血流を阻害しないようにすることである。座位が可能であれば車椅子に移動させるなどねたきりの状態にしないことが大切である。座位や自力で寝返りができない場合は体位変換を行い、また褥創予防用具を使用する。しかし、これらも正しく行わないと、かえって褥創を引き起こしたり、悪化させることになる。

1.体位変換

 褥創発生の危険性のある人や、すでに褥創ができてしまった患者さんに対して、原則として2時間ごとの体位変換を行うが、患者さんの訴え(痛みや不眠など)に耳を傾け、体位変換のパターンを変更したり、ベッドの配置を変えたりすることも大切である。

 体位変換の際、シーツや着衣のしわを十分に伸ばすことが大切である。このしわだけで皮膚の発赤は十分に生じる。また、患者さんの体をベッド上で移動する際、引き摺ることは絶対さける。大きめのバスタオルを患者さんの下に敷いておき、両側からバスタオルを持って移動させるとよい。体位変換の補助用具(寝返りベッドや体位変換マットなど)を用いるのも1つの方法だが、機器まかせにしないことが大切である。

2.エアーマット

 これを用いても完全に体圧の集中を防止できるわけではない。あくまでも「補助」であることを認識する必要がある。エアーマットの使用で最も大切なことは、エアーの調節である。マットが膨らみ過ぎても、エアー不足でも、効果は低下する。また、エアーマットはまったく吸湿性がないため、必ず上に吸湿性・通気性のよいもの(大きめのバスタオル、タオルケット、キルティング・パットなど)を敷くことが重要である。

3.その他

 円座の使用は、かえって一部に圧が集中するため、最近ではもちいられなくなってきている。代わりに、仙骨部(腰部)にはビーズマットやフロテーションパッドなどを用いることがある。踵部に関しても、小円座は使用しない。踵部の褥創予防のためには、ムートン製の踵用パッドが便利とされている。


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