エタネルセプトは若年性特発性関節炎(JIA)小児の正常な成長の回復に有用である
Effects of long-term etanercept treatment on growth in children with selected categories of juvenile idiopathic arthritis
Giannini EH, Ilowite NT, Lovell DJ, Wallace CA, Rabinovich CE, Reiff A, Higgins G, Gottlieb B, Chon Y, Zhang N, Baumgartner SW.
Pediatric Rheumatology, Cincinnati Children's Hospital Medical Center, Cincinnati, Ohio 45229, USA. Edward.Giannini@cchmc.org
Arthritis Rheum. 2010 Nov;62(11):3259-64. doi: 10.1002/art.27682.
若年性特発性関節炎(JIA)は小児に多いリウマチ性疾患で、正常な成長と発達が妨げられる。エタネルセプトの長期投与がJIA患児の成長に及ぼす影響を評価するため、患者登録を用いた3年間の非盲検試験を行った。多関節型JIA患者または全身型JIA患者594例を、エタネルセプトの単独投与、エタネルセプトとメトトレキサートの併用投与、またはメトトレキサートの単独投与に割り付け、ベースライン時、1年後、2年後および3年後の身長、体重、体格指数(BMI)を評価した。評価は米国疾病対策センター(CDC)による成長曲線に基づいて行った。身長、体重、BMIのいずれについても、エタネルセプト単独群およびメトトレキサート併用群では有意な増加が認められたが、メトトレキサート単独群では有意な変化は認められなかった。
コメント
JIAは3つに分類され、主に成長障害が伴うのは全身型JIA(s JIA)である。多関節型(p JIA)はそれにつづくが、成人関節リウマチの小児型と考えられる。 TNF-α阻害薬投与により上記患児で2、3年目にて成長が軽度伸展したが、本論文にはいくつかの不備がある。第1は本来の関節痛等の他の症状評価が示されていない。第2は正常児の成長に対しての成長比率が示されていない。第3に他の薬剤、特に成長障害に著効を示すIL-6阻害薬との比較の考察がされていない。
監訳・コメント:大阪大学大学院 工学研究科 吉崎 和幸先生
PudMed: