米国女性における喫煙と乾癬性関節炎発症リスク
Smoking and risk of incident psoriatic arthritis in US women
Wenqing Li, Jiali Han, Abrar A Qureshi
Department of Dermatology, Brigham and Women's Hospital and Harvard Medical School, Boston, Massachusetts, USA
Ann Rheum Dis. 2012 Jun;71(6):804-8. Epub 2011 Nov 8
喫煙と乾癬との関連性は認められているが、喫煙と乾癬性関節炎との関連性は明らかでない。
1991〜2005年にNurses' Health Study IIに参加した女性94,874例を対象とした大規模コホートについて、期間中の2年に1回、喫煙に関する情報を収集し、医師の診断と、対象者に対する質問票調査により乾癬性関節炎の新規発症者を把握した。
1,303,970人年の中で新規症例は157件であった。喫煙は乾癬性関節炎の発症リスクの上昇と関連していた。相対危険度は、非喫煙者と比し元喫煙者では1.54(95%信頼区間[CI] 1.06〜2.24)、現喫煙者では3.13(95%CI 2.08〜4.71)であった。喫煙期間、喫煙箱・年の増加とともにリスクは増加していた(P<0.0001)。
より重度の表現型を有する症例で特に有意な関連が認められた。乾癬発症者を対象とした二次解析でも、関連性は認められた。喫煙の累積量が多い乾癬症例にリスクが高く、重度の表現型の症例のリスクが高かった。
コメント
乾癬性関節炎は乾癬に関節炎を合併する疾患である。原因は不明であるが、内因的要因だけでなく、種々の外因が加わって発症するものと考えられている。乾癬は喫煙との関連があることから、乾癬性関節炎と喫煙との関連もあるのではないかとして、検討した研究である。その結果、やはり喫煙との関連が認められたとのことである。どのようなメカニズムで関連しているのかは不明である。喫煙は万病のもとなのかもしれない。
監訳・コメント:関西大学 社会安全学研究科 公衆衛生学 高鳥毛 敏雄先生
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