座位中心で生活するパーキンソン病患者の身体活動と体力の増進:無作為化比較対照試験
Promotion of physical activity and fitness in sedentary patients with Parkinson’s disease: randomized controlled trial
van Nimwegen M, Speelman AD, Overeem S, van de Warrenburg BP, Smulders K, Dontje ML, Borm GF, Backx FJ, Bloem BR, Munneke M; ParkFit Study Group.
Department of Neurology, Radboud University Nijmegen Medical Centre, Nijmegen Centre for Evidence Based Practice, Nijmegen, Netherlands.
BMJ. 2013 Mar 1;346:f576. doi: 10.1136/bmj.f576.
座位生活のパーキンソン病患者に対して、多面的な行動変容プログラムを行うことにより、身体活動が向上するかどうかを検討した研究である。
オランダの32の公的病院ネットワーク(ParkinsonNet)の医療施設における、重症度が軽度から中等度の座位生活している特発性パーキンソン病患者であり、年齢は40〜75歳の586例である。
介入群患者には多面的な行動変容プログラム(ParkFit)を提供した。対照群患者には通常の理学訓練を行った。患者は両群に無作為に割り付けられた。ParkFitは特別に開発された多面的な行動変容プログラムである。身体活動能力は7日間の思い出し法(LASA身体活動質問票−LAPAQ)で6ヵ月ごとに評価した。
その他に、活動日誌、歩行活動のモニタリング、パーキンソン病質問票−PDQ-39、6分間歩行テストで評価がされた。研究の結果、ParkFitプログラムにより、対照群と比べて身体活動能力の上昇は認められなかった。
コメント
パーキンソン病の患者には運動や身体活動が必要である。しかし、運動障害のために多くのパーキンソン病患者は座位生活を強いられている。座位の生活スタイルを変えることにより身体活動能力を高めることができるのかはわかっていない。そこで、新たな行動変容プログラムを開発し、座位生活患者に対して身体活動能力の向上ができないかと検討した研究である。結果は、効果がないとの結果であった。しかし、座位生活など、運動が難しい患者に対する特別なプログラムの開発は必要であり、今後に期待したい。
監訳・コメント:関西大学 社会安全学研究科 公衆衛生学 高鳥毛 敏雄先生
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