地中海食と脳卒中、認知障害、うつ病:メタ解析
Mediterranean diet and stroke, cognitive impairment, depression: a meta-analysis
Psaltopoulou T, Sergentanis TN, Panagiotakos DB, Sergentanis IN, Kosti R, Scarmeas N.
Department of Hygiene, Epidemiology and Medical Statistics University of Athens School of Medicine, Athens, Greece.
Ann Neurol. 2013 Oct;74(4):580-91. doi: 10.1002/ana.23944. Epub 2013 Sep 16.
本メタ解析の目的は、地中海食の順守と脳卒中、うつ病、認知障害、及びパーキンソン病発症リスクの関係を調査した全ての研究を量的に統合することであった。
PubMedの論文を対象に2012年10月31日まで検索を行い、基準を満たした研究22件を解析対象とした(脳卒中について11件、うつ病について9件、認知障害について8件、パーキンソン病については1件のみ)。
地中海食の順守度が高いことは、一貫して脳卒中(RR=0.71、95%CI 0.57〜0.89)、うつ病(RR=0.68、95%CI 0.54〜0.86)、認知障害(RR=0.60、95%CI 0.43〜0.83)のリスク低下に関連した。サブグループ解析では、虚血性脳卒中、軽度の認知障害、中でも特にアルツハイマー病のリスク低下に関して、順守度が高いことによる予防効果に注目した。
地中海食の順守は、一連の脳疾患の予防に寄与する可能性がある。このことは、高齢化する西洋社会において特に重要であると考えられる。
コメント
栄養の改善が平均寿命を延長させた一因と考えても間違いではないであろう。その食の中心、すなわちその地域性からくる食文化が疾病予防することを、地中海食の大規模なメタ解析で示した論文である。文化はその地域の者にとっては心地よいものであり引き継がれて行くが、医療系の栄養学としてシステム化され世界的な疾病予防に繋がれば素晴らしいことである。文化論的にも興味があり取り上げた。
監訳・コメント:大阪府立急性期・総合医療センター 神経内科 狭間 敬憲先生
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