パーキンソン病を有するジスキネジア患者におけるアマンタジンの投与中止:AMANDYSK試験
Withdrawing amantadine in dyskinetic patients with Parkinson disease: The AMANDYSK trial
Ory-Magne F, Corvol JC, Azulay JP, Bonnet AM, Brefel-Courbon C, Damier P, Dellapina E, Destée A, Durif F, Galitzky M, Lebouvier T, Meissner W, Thalamas C, Tison F, Salis A, Sommet A, Viallet F, Vidailhet M, Rascol O; On behalf of the NS-Park CIC Network.
Neurology. 2013 Dec 26. [Epub ahead of print]
パーキンソン病(PD)でレボドパ誘発ジスキネジア(LID)を有する患者におけるアマンタジン長期投与の有効性を評価することを目的としてAMANDYSK試験を行った。
アマンタジンの投与(200 mg/日以上を6カ月以上)を受けているPDでジスキネジアを有する患者57例を対象とした、3カ月間の多施設共同無作為化二重盲検並行群間プラセボ対照、休薬試験であった。
主要評価項目は、統一パーキンソン病評価尺度(Unified Parkinson’s Disease Rating Scale:UPDRS)のジスキネジアに関する項目32+33のベースラインからの変化。探索的評価項目は、UPDRSの運動能力検査(パートIII)、非運動症状を測定する疲労及び無感情のスコアなどとした。
UPDRSの項目32+33のスコアは、アマンタジンの投与を継続した患者(「継続」群)(+0.2±1.5点、95%CI −0.4〜0.8、P=0.003)と比較して、プラセボに切り替えた患者(「非継続」群)(+1.7±2.0点、95%CI 0.9〜2.4)においてよりLIDを悪化した。UPDRSの運動能力検査に群間の差は認められなかったが、無感情はより悪化する傾向があった。
コメント
パーキンソン病の治療の主流であるL-dopa補充療法は、初期はいわゆるハネムーン期と言われ非常に有効であるが、長期使用中に、wearing offやLIDなどの薬剤性によると考えられている運動の副作用が問題になる。今回の論文で取り上げられているアマンタジンは、初期から様々な作用機序で、パーキンソン病に効果があり、特にLIDに有効なことが多い。一方、アマンタジンは幻覚をもたらすことや、認知機能への影響も考えられ、高齢者では、使用しにくいことが多い。今回の論文で、アマンタジンがLIDや意欲低下などに有効であることが再確認されたが、中止しても運動能力の低下は来さないことも確認された。幻覚などで中止が必要な場合はジスキネジアに我慢すれば中止可能であり、高齢者で長期経過中のパーキンソン病患者にとっては朗報と思われ取り上げた。
監訳・コメント:大阪府立急性期・総合医療センター 神経内科 狭間 敬憲先生
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