新たな診断検査を使った慢性関節リウマチの再評価
Rheumatoid Arthritis in the Women’s Health Initiative: Methods and Baseline Evaluation.
Kuller LH, Mackey RH, Walitt BT, Deane KD, Holers VM, Robinson WH, Sokolove J, Chang Y, Moreland LW.
Department of Epidemiology, Graduate School of Public Health, University of Pittsburgh
Am J Epidemiol. 2014 Feb 24.
慢性関節リウマチ(以下RA)に対して抗環状シトルリン化ペプチド(以下抗CCP)の第2世代検査を用いてRAの再定義を試みた。Women’s Health Initiative(WHI)の2009年〜2011年の集団を用いた。
RAと申告した50歳〜79歳の15,691名(161,808名の10.2%)を対象に抗CCP検査を行った。登録時検体があった9,988名の黒人、白人、スペイン人について血清抗CCP、リウマチ因子(RF)、および抗核抗体を測定した。一部の者に血漿サイトカイン値、およびLuminex PCRを用いて白血球抗原(HLA)DRB1(HLA-DRB1)の共有エピトープのコピー数を測定した。
臨床的にほぼ確実とされたRAの者について診断の妥当性を検証した。抗CCP陽性率は8.1%、RF陽性率は約16.0%であった。1,140名(11.4%)がDMARDを使用していた(プレドニゾンを除外すると841名)。抗CCP陽性者の57.5%がDMARDを使用していた。抗CCP陽性者の2つの共有エピトープの陽性率は18.2%と高かったが、抗CCP陰性のDMARD使用者では5.5%、抗CCP陰性でRF陰性のDMARD非使用者では6.6%と低かった。
抗CCPとRF陽性者ではサイトカイン中央値が高かった。抗CCPの陽性者と陰性者では、HLA共有エピトープ、喫煙率、および炎症(サイトカイン)反応は異なる特性を示した。
コメント
RAの確定診断に抗CCP検査が補助診断として注目されている。抗CCP抗体の特異度は高く、陽性であればRAの可能性が極めて高いとされている。しかし、RAの者でも陽性とならないものが多いのはなぜかわからない。本研究は、RA患者について、抗CCP検査が陰性の者と陽性の者の違いを免疫学的、人種的、白血球抗原などについて検討し違いを認めた。なぜ、違いがあるのかについては今後の検討課題である。
監訳・コメント:関西大学 社会安全学研究科 公衆衛生学 高鳥毛 敏雄先生
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