メトトレキサートへの反応が不十分な関節リウマチ患者に対する完全ヒト型抗IL-6Rαモノクローナル抗体sarilumab:無作為化SARIL-RA-MOBILITY Part A試験における有効性と安全性
Sarilumab, a fully human monoclonal antibody against IL-6Rα in patients with rheumatoid arthritis and an inadequate response to methotrexate: efficacy and safety results from the randomised SARIL-RA-MOBILITY Part A trial.
Huizinga TW1, Fleischmann RM, Jasson M, Radin AR, van Adelsberg J, Fiore S, Huang X, Yancopoulos GD, Stahl N, Genovese MC 1Department of Rheumatology, Leiden University Medical Centre, Leiden, The Netherlands.
Ann Rheum Dis. 2014 Sep;73(9):1626-34. doi: 10.1136/annrheumdis-2013-204405. Epub 2013 Dec 2.
RA患者の血漿や滑液では、炎症を引き起こすインターロイキン6(IL-6)が上昇している。
メトトレキサート(MTX)療法を受けているにもかかわらず中等度から重度の活動性RAを有する患者を、いずれもMTXとの併用で、12週間にわたるsarilumab100 mg、150 mg、200 mgの隔週投与、100 mg、150 mgの週1回投与、またはプラセボ投与に無作為化した。主要評価項目は12週後の時点でのACR20とし、ACR50、ACR70、DAS28、安全性等も評価した。
sarilumab150 mg週1回投与群はプラセボ群に比べ、ACR20改善率が有意に高かった。sarilumab150 mg隔週投与群および200 mg隔週投与群でも、プラセボ群を上回るACR20改善率が認められた。sarilumab100 mg隔週投与群、150 mg隔週投与群、100 mg週1回投与群、および150 mg週1回投与群ではC反応性蛋白(CRP)が減少し、投与の合間も減少した状態が維持された。
sarilumabは12週間にわたり、中等度から重度のRA患者の疾患の症状および徴候を改善した。有効性、安全性、簡便性の面でもっとも望ましい用量は150 mgおよび200 mgの隔週投与であった。
コメント
ヒト型化抗IL-6受容体抗体(tocilizumab)によるIL-6阻害薬のRAに対する有効性がTNF阻害薬と同等あるいはそれ以上であることが認められている。しかし今までそれ以外のIL-6の阻害剤は開発されていなかった。この度完全ヒト抗体のsarilumabが開発され、その有効性が認められた。今後tocilizumab以上に有効であるか、完全ヒト抗体であるので安全性が高いか期待される。いずれにせよ、IL-6の抑制がRA治療に有効であることが確認されたとともに、tocilizumab無効例に対して有効性が認められることも期待したい。
監訳・コメント:大阪大学大学院 工学研究科 吉崎 和幸先生
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