線維筋痛症の診断基準:2010年ACR予備的基準の改訂版の検証と代替基準の作成
Criteria for the Diagnosis of Fibromyalgia: Validation of the Modified 2010 Preliminary American College of Rheumatology Criteria and the Development of Alternative Criteria
Bennett RM1, Friend R, Marcus D, Bernstein C, Han BK, Yachoui R, Deodhar A, Kaell A, Bonafede P, Chino A, Jones KD. 1Oregon Health & Science University, Portland.
Arthritis Care Res (Hoboken). 2014 Sep;66(9):1364-73. doi: 10.1002/acr.22301.
2011年、「2010年米国リウマチ学会(ACR)線維筋痛症に関する予備的診断基準」の改訂版(2011MorCr)が出版されたが、試験で報告されている感度と特異度にはかなりのばらつきがある。本研究では、2011MorCrを検証し、代替基準を作成することとした。
米国のさまざまな地域の臨床医8名が、2011MorCr、SIQR、28-area pain location inventory(PLI)、およびShort From 36の質問を用いて、慢性疼痛と精神障害を有する患者321例を評価した。ロジスティック回帰と受信者動作特性曲線(ROC)分析を用い、このデータから代替診断基準を作成した。
1990年のACR基準と比較した場合の感度、特異度、および分類の精度は、2011MorCrではそれぞれ83%、67%、および74%であった。SIQRの症状に関する項目とPLIの疼痛部位から作成した代替基準の感度、特異度、および分類の精度はそれぞれ81%、80%、80%であった。
2011MorCrには確かな動作特性が認められた。代替基準の動作特性は2011MorCrに匹敵するものであり、特異度と簡便性は代替基準の方が2011MorCrより幾分優れていた。
コメント
線維筋痛症(FM)の診断基準ではその感度、特異度に欠点があったが、その代替基準が今回提唱された。特に特異度で優れ、痛みと疼痛点、疼痛期間、そしてこわばり、接触点等を加えることで優れている。FMは除外診断が主であるが、積極的な症状所見が重要である。
監訳・コメント:大阪大学大学院 工学研究科 吉崎 和幸先生
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