パーキンソン病における3年間での機能連関性と認知機能低下
Functional connectivity and cognitive decline over 3 years in Parkinson disease
Olde Dubbelink KT1, Schoonheim MM2, Deijen JB2, Twisk JW2, Barkhof F2, Berendse HW2. 1From the Departments of Neurology (K.T.E.O.D., H.W.B.), Anatomy and Neurosciences (M.M.S.), Clinical Neuropsychology (J.B.D.), Clinical Epidemiology and Biostatistics (J.W.R.T.), and Radiology and Nuclear Medicine, Neuroscience Campus Amsterdam (F.B.), VU University Medical Center, Amsterdam, the Netherlands. kte.oldedubbelink@vumc.nl.
Neurology. 2014 Oct 29. pii: 10.1212/WNL.0000000000001020. [Epub ahead of print]
3年間にわたりパーキンソン病(PD)を対象に、fMRIを用いて全脳の安静時機能連関性の変化を認知機能低下との関連において評価することを目的とした。
PD患者55例および年齢、罹病期間をマッチさせた対照15例の安静時fMRIを取得した。最初に全体(全脳の平均値)および各領域の機能連関性を解析し、横断的に比較した。3年間の追跡調査後、PD患者36例および対照12例において再びスキャンを行い、機能連関性の変化と認知機能および運動機能の低下の関連性を検討した。
横断解析では、PD患者において、対照に比べ安静時の機能連関性の広範な低下が、特に脳の後部で顕著であった。2つの時点を比較した結果、PD患者では加齢の影響とは独立して機能連関性のさらなる低下がみられ、認知機能低下の臨床評価と相関を示した。
コメント
ヒトの中枢神経の機能連関を多次元神経イメージングにより解析することが行われるようになった。今回の論文は、機能連関イメージングにより、パーキンソン病(PD)患者の脳内のネットワークを解析し、PDにおける認知機能低下および認知症発症において機能連関性低下が病態生理学的役割を担っていることを指摘したものである。さらに後部で顕著であったことは、PDの精神症状の一つに幻視など視覚障害優位の症状を呈することや、おなじく後頭葉が障害されるレビー小体型認知症との関連でも興味があり取り上げた。
監訳・コメント:大阪府立急性期・総合医療センター 神経内科 狭間 敬憲先生
PudMed: