関節リウマチ患者における高用量のメトトレキサートとリンパ増殖性疾患の発症との関連
Association of higher methotrexate dose with lymphoproliferative disease onset in rheumatoid arthritis patients
Kameda T1, Dobashi H, Miyatake N, Inoo M, Onishi I, Kurata N, Mitsunaka H, Kawakami K, Fukumoto T, Susaki K, Izumikawa M, Nakashima S, Shimada H, Takeuchi Y, Haba R, Mano S, Onishi H, Imataki O, Matsunaga T
1Kagawa University, Kagawa, Japan
Arthritis Care Res (Hoboken). 2014 Sep;66(9):1302-9. doi: 10.1002/acr.22306.
メトトレキサート(MTX)は関節リウマチ(RA)治療におけるアンカードラッグとして使用されているが、MTXの投与を受けているRA患者はリンパ増殖性疾患を発症するリスクが高い。しかし、MTX関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)の発症に関与するリスクファクターはいまだ明らかになっていない。
コホート内症例対照研究に、日本人RA患者5,753例を組み入れた。このうち、MTX治療下でリンパ増殖性疾患を発症した患者28例と、年齢と性別でマッチさせたリンパ増殖性疾患が認められない患者125例を比較した。MTX-LPD発症の独立したリスクファクターを明らかにするため、多変量解析を実施した。
単変量解析で有意差が認められたパラメータを用いて多変量解析を行ったところ、年齢で補正した解析においてRA患者ではMTXの平均用量がリスクファクターの1つであり、高用量のMTXはリンパ増殖性疾患と関連することが明らかとなった。高用量のMTXは、日本人リウマチ患者におけるリンパ増殖性疾患発症の独立したリスクファクターである。
コメント
MTXは免疫抑制剤であり抗がん剤でもあるが、低用量では関節リウマチのアンカードラッグとして多用されている。MTXによるリンパ増殖性疾患の発症が、本研究により高用量で発症頻度が高くなることを示した。特に週8mgを超える場合は要注意である。
監訳・コメント:大阪大学大学院 工学研究科 吉崎 和幸先生
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