メトトレキサートの効果が不十分な中等度から重度の関節リウマチ患者におけるJAK阻害薬 peficitinib
Peficitinib, a JAK inhibitor, in the treatment of moderate-to-severe rheumatoid arthritis in patients with an inadequate response to methotrexate
Kivitz AJ1,Gutierrez-Ureʼna SR, Poiley J, Genovese MC, Kristy R, Shay K, Wang X, Garg JP, Zubrzycka-Sienkiewicz A

1Altoona Center for Clinical Research, Duncansville, Pennsylvania
Arthritis Rheumatol. 2017 Apr;69(4):709-719. doi: 10.1002/art.39955.
多施設共同、第2b相、ランダム化、二重盲検、プラセボ対照、用量設定試験において、メトトレキサート(MTX)の効果が不十分な中等度から重度の関節リウマチ(RA)患者を対象に、1日1回投与の経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬peficitinibとMTX併用の有効性および安全性を評価した。RA患者378例に、12週間にわたりpeficitinib 25mg、50mg、100mg、150mgまたはプラセボとMTXを1日1回併用投与した。主要評価項目であった12週後のACR20反応率は、peficitinib 25mg群、50mg群、100mg群、150mg群およびプラセボ群でそれぞれ43.9%、61.5%、46.4%、57.7%および44.4%であり、50mg群ではプラセボ群と比較した場合の有意差が認められた(P<0.05)。50mg群(P<0.05)および150mg群(P<0.01)では、DAS28-CRPのスコアがプラセボ群と比べてベースラインから有意に低下した。peficitinib群とプラセボ群の有害事象の発現率は同等であり、発現頻度の高かった有害事象は尿路感染症(全体で22例、6%)、上気道感染症(16例、4%)、下痢(16例、4%)であった。これらの患者におけるpeficitinibとMTX併用の忍容性は良好であり、ACR20反応率について50mg群にプラセボ群との有意差が認められたものの、明らかな用量反応は観察されなかった。
コメント
JAK1、JAK2、JAK3阻害のtofacitinibの出現後多くのJAK阻害が開発され、peficitinibもその一つである。前回同様、本研究もACR20においてわずかに有効性が有意であったが、MTX単独に比してわずかである。生物学製剤の有効性が高いため、peficitinibを使用するメリットは少ないと思われる。ましてやJAK阻害であるので細胞機能の低下、転写因子の阻害も認められるため、臨床使用は困難と思われる。
監訳・コメント:大阪大学 産業科学研究所 吉崎 和幸先生
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