中等度から重度の関節リウマチの治療における一部の従来型合成疾患修飾性抗リウマチ薬との併用下でのJAK阻害剤peficitinib
Peficitinib, a JAK inhibitor, in combination with limited conventional synthetic disease-modifying antirheumatic drugs in the treatment of moderate-to-severe rheumatoid arthritis
Genovese MC1,Greenwald M, Codding C, Zubrzycka-Sienkiewicz A, Kivitz AJ, Wang A, Shay K, Wang X, Garg JP, Cardiel MH

1Stanford University, Palo Alto, California
Arthritis Rheumatol. 2017 May;69(5):932-942. doi: 10.1002/art.40054.
一部の抗リウマチ薬(DMARD)との併用下でのpeficitinibの1日1回経口投与の有効性および安全性を評価するため、クロロキン等の薬剤に不耐容の中等度から重度の関節リウマチ(RA)患者289例を、peficitinib 25 mg、50 mg、100 mg、150 mg又はプラセボの1日1回12週間の投与に無作為に割り付けた。主要評価項目である12週の時点でのACR20反応率は、peficitinib 25 mg、50 mg、100 mg、150 mg又はプラセボの各群でそれぞれ22.0%、36.8%、48.3%(P<0.05)、56.3%(P<0.01)、および29.4%であり、peficitinib 100 mg群および150 mgではプラセボ群と比べて統計学的に有意な反応が認められた。有害事象の発現率はpeficitinib群、プラセボ群ともに同等であり、もっとも高頻度にみられた有害事象は上気道感染(5%、15例)、悪心(4%、12例)、および尿路感染症(4%、10例)であった。グレード2以上の好中球減少症またはリンパ球減少症は報告されなかった。従来の合成DMARDとpeficitinibとの併用投与によってACR20に用量依存的な反応がみられ、忍容性も良好であった。
コメント
JAK阻害剤としてはJAK、JAK2、JAK3阻害剤とJAK3阻害剤が上市されている。今回はJAK1、JAK2の阻害剤によるRA治療の効果を示している。12週においてACR基準の効果によれば従来の薬に比し、若干劣っている。特にACR70では偽薬に比し効果が低い。また副作用として貧血改善度が悪く、白血球血小板も若干減少している。JAK阻害剤は細胞内で阻害作用を示すため、長期にわたり細胞内に認められる。そのため、効果以上の副作用発現に注意を要す。もう少し長期投与研究を要する。現時点では使用を控え、様子を見る方が良いと思われる。
監訳・コメント:大阪大学 産業科学研究所 吉崎 和幸先生
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