関節リウマチにおける肺:間質性肺疾患に焦点を当てる
The lung in rheumatoid arthritis: focus on interstitial lung disease
Spagnolo P1,Lee JS, Sverzellati N, Rossi G, Cottin V

1DUniversity of Padova, Padua, Italy
Arthritis Rheumatol. 2018 Oct;70(10):1544-1554. doi: 10.1002/art.40574. Epub 2018 Sep 4
間質性肺疾患(ILD)は関節リウマチ(RA)の合併症として認識されつつあるが、その罹患率および死亡率はかなり高く、RA患者の約3分の1には機能障害を伴う無症状のILDが認められる。RA関連ILDの危険因子には、加齢、男性であること、喫煙歴があること、リウマトイド因子陽性および抗環状シトルリン化ペプチド抗体陽性などがあるが、特に病状が進行した患者に対する至適評価法、治療法、モニタリング法は確立されていない。RA関連ILD患者は感染症や薬剤毒性のリスクが高く、これらは合併症を伴って治療の意思決定をさらに困難なものとする。RA関連ILDには、臨床表現型、自然歴、および予後の異なる明らかな組織病理学的パターンが存在する。RA関連ILDのサブタイプである通常型間質性肺炎(UIP)には、特発性肺線維症と共通の臨床的特徴および病理組織学的特徴が多数認められ、両疾患の機構経路および治療の標的が同一であることが示唆される。専門家グループの国際的取り組みによって、UIPなどのRA関連ILDのサブタイプの根底にある機序が解明され、有効かつ安全な治療薬の開発が促進される可能性がある。
コメント
J関節リウマチ(RA)は、関節疼痛、変形症状を特徴とする疾患であるが、同時に炎症が強く倦怠感、貧血、低アルブミンもみられる。更に臓器障害として間質性肺炎(ILD)、腎障害の合併が生じることを忘れてはならない。現在、ILDは画像診断的に分類され、病型により治療法が検討されている。しかし更にそれらの発症機序から病態が解析され、その結果に基づく治療法の開発が望まれている。
監訳・コメント:大阪大学 産業科学研究所 吉崎 和幸先生
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